しっかり、ちゃんと、あたたかく。
世の中に求められる美容志を育てていきたい。
埼玉県を中心に展開するハンサムグループの社長代行を務める谷本一典。
六年前に美容部門(現カバーヘアグループ)の立て直しのために入社し、売上を四倍に伸ばした。
「どんな鮮やかな手さばきで改革を進めてきたのか」と質問を投げると、谷本は謙遜してこう答えた。
「たしかに売上は伸びましたけど、自分の力だなんて思っていません。みんなで頑張ったおかげですから。
ウチが強みにしている教育システムも、みんなの声がヒントになっているんですよ」
元気がないスタッフを見つけたら、すかさず面談の機会をつくる。
そこで聞いた悩みを、一つひとつ解決していく。
「何も言わなくても走れる子、レールを敷かないと走れない子、レールを敷いても走らない子…いろいろいるわけです。
それを踏まえて、どうやっていけば、みんなが成長していけるのか粘り強く考えて、答えを出していくんです」